ローカル線コストダウンと活性化のためのDMV、新幹線と貨物列車の共存のためのトレイン・オン・トレイン、どっちもJR北海道の本業の旅客鉄道以外の分野(前者はバス、後者は貨物)に絡んでいて柿沼副社長が熱心に取り組んでいるのが共通点。

JR北海道の柿沼博彦副社長は1日、札幌市内で講演し、着工中の北海道新幹線・新青森―新函館間の青函トンネル内で、在来線の貨物列車をそのまま貨物専用新幹線車両に搭載して走行する「トレイン・オン・トレイン」構想について「約10分で積み替え作業は可能だ」と述べ、実用化の見通しを明らかにした。

財団法人・北海道地域総合振興機構(はまなす財団)が事務局の「フォーラム2050」での講演。新青森―新函館間では、JR貨物の貨物列車(時速約100キロ)が青函トンネルを共用するため、新幹線(時速約300キロ)に追いつかれる恐れがあるうえ、そもそも貨物列車が新幹線用の広いレールを使用できないことが技術的な課題とされていた。

JR北海道の構想では、在来線からきた貨車を青函トンネル付近でダブルトラバーサー(二重遷車台)に引き込み、車内にレールを敷設した貨物専用新幹線の中にすっぽりと入れる。自動車を大型トレーラーのコンテナに積み込むのと同じ要領。新幹線用と在来線用の2つのレールがスライド移動するダブルトラバーサーを使用することで、短時間で簡単な積み替えが可能となった。

一方、柿沼氏は、この技術を使い、マイカーを積み込む自動車専用新幹線「カートレイン」も導入させたい考えで、実現すれば鉄道専用の青函トンネルで乗用車を運ぶことが可能となる。柿沼氏は「新幹線と高速道路の相乗効果も生まれる」と意義を強調。カートレインは、ユーロトンネルなど欧米では普及が進んでおり、乗用車を自分で運転して専用列車内に乗り込み、車に乗ったまま出口のホームで降りる。車の左右に空間ができるため、列車内を行き来することもできる。

新幹線と在来線の旅客の乗り換えでも10分はかかるもので、なかなか効率のいいダイヤになりそう。新幹線の開通により在来線区間では特急の退避もなくなるし。

ところでこれでカシオペアとか北斗星は運ばないのかな?全部トレイン・オン・トレインで統一すれば狭軌を併設する必要がなくなって保線コストが下がるはずだから。